8/24はチャプター兵庫第5戦、エバーグリーンCUPでした。
すでにインスタグラムの方では報告してますが、優勝することができました(^ ^)
参戦して1年半…ようやく表彰台のトップに立てたこと、感無量です。何が嬉しいって自分が思う“イケてる釣り“で圧倒的な釣果を叩き出せたことでしょう。
ということで例の如く、試合の詳細を書いていきます。
目次
第5戦の時点で
その前に、第3戦以降の釣果報告をしておきます。
第4戦(7/20)は東条湖の歴史上、最もローウェイトな1戦でした。トップが2匹/658gという結果でした。戦前からかなりタフな試合になることは明確だったので“凌ぐ試合“になると覚悟を決め、1匹/242gを持ち込み、ポイントを稼ぎました。
第2戦(リスケした試合)は第4戦よりかは幾分マシだろうと思っていましたが、アングラーによっては反応はマチマチ。私は前日プラでシャローで攻め切れると見て、朝イチからスピナベで1本キャッチするも…そこから続かず、そのままのウェイイン。1匹/470gでした。
この時点で年間順位は10位。ヒューマン大阪の結果で近畿Aブロックに行けそうでしたが、他力本願でなく、自分の力で勝ち上がりたいなぁと思っていました。
導水管を切り捨てろ
タフになればなるほど、絶対的に魚のストック量がある導水管はトーナメント時には取り合い状態です。第2戦の上位2名は湖のコンディションとしては抜きん出たウェイトでしたが、導水管という一等地(巨大なインレット)パワーが乗算されたとは思います。
正直、12ftローボートに24Vエレキでは、フロント・リアエレキ勢にはフルスロットルでも3着ぐらいになってしまう(実は意外と早い。笑)
ただこれは導水管をメインにしていない人がいればの話。テイクオフ順が良くないとそもそも勝負できない。導水管をプランに入れるのは結構リスキーだなと思って、実は春からあんまり釣りをしないようにしています。
導水管を切り捨てて、そこ以外で勝負できるエリアを模索していました。
前日プラ
お盆期間は初盆ということもあり、釣りにいくことができず。汗
前日プラが2週間ぶり(第2戦以来)でした。2週間も空くと、身体の暑さ慣れが衰えてて、終始集中力がない。
ひとまずシャローを流していくと、反応は2週間前よりは無い。チビバゼルなどのトップにノンキーは元気に出てくれるんですが、明らかにシャローのパワーはダウンしてると判断。
途中、見かけた人や話を聞くにディープ(8m〜14m)くらいでキャッチできているということで、“これはその釣りをやるしかないのか“と腹を括るために分かっちゃいるけどシャロー攻め。
明日は絶対にシャローは無いぞと言い聞かせるようにやり尽くし、プラを終えようとしたのですが、一応浮き物だけチェックすると…。
「あ、いるんだ」とキッカーサイズを確認。これが当日の怒涛のウェイトのキッカケになるとは、この時のまだ私は知りません。
明日はミドル〜ディープと見極めました。
当日の朝
寝起きでふと“今日エバーグリーンCUPだったなぁ“と思い、釣りBOXからガサゴソと出したのは【ラストエース86F】。
この時点では、“300gを3本で、上手いことハマってkgちょいで入賞“がプランだったので最後は切り札にすがる思いでボックスに入れました。
滞りなく準備、受付を済ませ、フライト順はちょうど真ん中。“上流、中流はないな〜“と考え、順にフライトしていく船団を見ながら、まずは本湖の浮き物にバウを向けました。
追わせたら負け
最初は白鳥船さんにご挨拶。
本湖の浮き物としては定番中の定番で、大小限らず魚をストックしている確率が高いポイント。ひとまず白鳥船の際をスピナーベイトでチェック。
前回は1キャストで釣れてるので、ちょっと淡い期待があったのですが甘くねぇ。4キャストでぐるっとサーチしたのちに深呼吸して考えました。
前プラのラストで魚を見たのがここでした。ルアーはブルフラット5.8。サーチベイトとしても優秀なルアーなのですが、サーチしすぎてしまうところもありまして…要はカバーから引きずり出しちゃうんですよね…汗

追ってきたからって無理くり食わせられるほど簡単な魚ではなく、そんなテクも無い。追わせたら負けな中で導いた答えは、“そこに居ると仮定して、カバーの中で喰わせる“ことでした。なんて単純な答えだろうと思ったでしょう。しかし、そこに2インチのワームを入れたら食うわけでは無いんですよ。あらゆるタフさ・プレッシャーを、ルアーパワーが凌駕する瞬間があるんです。
カバーの中でスパイラルフォールをさせるために、ラインはフリーリグみたくダルンダルン。10カウントの後にラインを張ってみると違和感。白鳥船の下から沖に出て行こうとするバスをフルフッキングでストップしてキャッチしたバスは1600gちょいのキッカーでした。
開始10分、足ガクガク。アドレナリンが止まらない。
同じシチュエーション
この1匹で“イケるかも“と思えたのは、同じシチュエーションでキャッチしたことがあるからでしょう。今度はワカサギ桟橋へ。
このエリアはすでに2名のアングラーが丁寧に流しており、すでにある程度のプレッシャーが蓄積していました。
けれど関係なし。あらゆるタフさ・プレッシャーを、ルアーパワーが凌駕する瞬間があるんです。
やることはさっきと同じ。カバーの中でスパイラルフォール。今度はさっきよりも分かりやすくバイトを感じ、こちらもフルフッキング。これまでも何回も同じシチュエーション、同じタックルで釣ってきた。
“やっぱいるよな“と自分の中の仮説が実証された瞬間で、こちらも推定ウェイトは1600gちょい。先行者に「っしゃぁ!」と聞こえるように言ったのは、多分相当興奮してたんだと思います。笑
開始20分、足ガクガク。人生で50アップ2本ライブウェルに魚入れたことない。
勝ち切りたい
正直7:50の時点で、今日は勝てたと思いました。
ただ、“俺にこんなに釣れるってことは、他もじゃない?“と強烈な不安。
こんなウェイトを次はいつ出せるか分からないし、2度とないかもしれない。これで勝てなかったら泣くに泣けない。
勝ち切りたい、と魚のケアのためにその後ずっと日陰にいたのですが、もう1匹を得るために移動しました。行き先は導水管…の対岸の岩盤でした。
ここでもスパイラルフォールで誘っては見たものの、反応はなし。
“食べてるエサが違うのかも?“程度のひらめきで、手に取ったのはそう…切り札“ラストエース86F“。
3.5gDSマスバリチョンがけ。リーダーは30cm越え。ブルフラとやることは同じで、アングラーからはアクションを加えない。岩盤沿いに落としていき10秒ポーズしたら回収して次キャスト…。そしたら木が引っかかった?と思って巻いてきたら、いやバスじゃん!!焦
こっちもびっくり、バスもびっくり。急遽始まったドタバタファイト。20lbのフルフッキングファイトから一点、3.5lbのドラグファイト。ちょっと強気で攻められたのはオーバーテックスのおかげかな。
この1匹は完全にラッキーでしたが、これも1600g越えで勝負アリ。朝のひらめきが最高の結果を生んだ瞬間でした。
時間は10時。胸がドキドキ。ミッションは50アップ3匹活かすこと。

バスがデカ過ぎてバッグが暗い。こんな経験、2度とない。
圧倒的勝利
そのあとはひたすらにバスのケア。この3匹で負けても文句は言わない。
なんでそこで釣りしてんの?みたいなとこで時が過ぎていくのを待ち…ウェイインへ。
釣っている時点では4kgくらいかかな?と思っていましたが、実際に計測してみると5kg越え。2位に4kg近く差をつける3匹/5146gで圧倒的なウェイトで優勝することができました!

あの日の魚は繋がっていた

東条湖に通って1年目の夏くらい。まだチャプターに出てなかった時に、会長の村下さんに撮ってもらった魚でした。
思えば↑この魚が全ての始まりでした。この魚以外にも何本も釣っていたのですが、今日と同じブルフラット5.8インチでした。
私がこのワームを使うようになったのは、我が釣りの師匠が“七色ダムでボコスカ釣れたよ〜“と聞いたからでした(見たわけではない)
正直半信半疑でしたが、ビッグバスを狂わせる力があることはどうやら間違いないようで…私なりに試行錯誤して辿り着いたのが↑の1匹でした。この1匹を皮切りにちょこちょこ釣るんですが、やっぱりプライベートと試合は違うのか、昨年は全く機能することなく終わっていたんですよね。
それでもこの手の釣りには得体のしれない魔力があって、タックルが積んでなかった日がなかったくらい。逆にこれしかやらなくなって、あえて置いてきた日もあったかなぁ。
私にとってこれは“イケてる釣り“の一つで、イケてる釣りではトーナメントでは勝てないのかな?と思っていたんですが…まさに一撃必殺・必殺奥義を炸裂させて勝つことができました。
次戦は最終戦
ということで次戦が今シーズンラスト。
今回の優勝で年間を10位から4位に一気に上げましたが果たしてどこまで喰らいつくことができるか。
近畿Aブロックは好きな生野銀山湖なので、納得のいく成績で権利を勝ち取れるようにしたいです。
最後になりましたが、チャプター会長をはじめ、スタッフの皆様、選手の皆さんありがとうございました。
タックル
◉ブルフラット用◉
ロッド:EXPRIDE169H
リール:19SLX 71XG
ライン:マスティフ20lb
フック:DAIWAウェイテッドフック6/0(7g)
◉ラストエース86F◉
ロッド:60ULS
リール:2000番
ライン:オーバーテックス3.5lb
フック:セオライズ#6
シンカー:3.5g
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Ryoさん、先ずはチャプター優勝おめでとうございます。
出来過ぎだけで出せるウエイトじゃないよね。
本当にお見事です。
「イケてる釣り」もそうだけど多分「ゾーン」に入った者だけが出来る釣りだろうね。
Ryoさん本人にはそれ程自覚なくても「ゾーン」は存在するからね。
但しこのゾーンは他に翻弄されず己を信じやり込めた人間にしか訪れないからね。
私、ライブスコープ導入して2年経つけど、凄く釣り方が「おもんなく」なって来てます。
ライブはルアーパワーもイケてる釣りも存在しなく「空想や想像」もっと言うと「創造」がないただただ「リアル」が存在するのみです。だからゾーンなんて起こりっこない。
ライブ辞めた富本プロの気持ち良く分かります。
そういう意味でRyoさんのこの形での完全勝利は凄く私にとっても嬉しいし、刺激になりました。本当にありがとう。
ボートの上で興奮で震えながらアタフタするRyoさんの光景が・・・
7:50の時点で頭をよぎるプレッシャーとヒリ付くあの感じ・・・
両手バスを持ちウエインの写真ギラついた眼光・・・
勝者にしか味わえんね。
自分のスタイル・・・勉強になりました。
永地さん、ありがとうございます!
譲り受けたエレキで、あの日に宣言した通りに”これなら勝てるかもしれない”という釣りで勝てたこと、本当によかったです
多分12Vじゃ10kg近くのライブウェルしんどかったです。笑
自分は常に誰かに刺激をもらってるばかりですが、今回の優勝が永地さんはじめいろんな方に刺激を与えてると思うと嬉しいですね。
また良い方向ができるように精進いたします!