調査報告書 ~びわ湖くんの【橋本環奈になりたい】~とは。

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2021年4月1日~、とある曲が一部のアングラーの耳から離れなくなるという症状が発生している。

その症状のほとんどが釣り人にしか発症しないというものである。

症状が出たアングラーによると「耳から離れなくなった」と困惑する様子から、「また聞きに来てしまった」と中毒性を訴えるような様子も見られた。

一体、いま、一部の釣り人の間で何が起こっているのか…。

私は調査に向かった。

黄色いお店

その症状が発症したと思われる釣り人の多くに共通しているのは、タックルベリー(TB)という釣具店に足を運んでいた、というものである。アングラーの間では黄色いお店という通称もあるようで、いかにも怪しさが伺える。

今回はタックルベリー甲府アルプス通り店に潜入を試みた。

私は黄色いお店というワードから、狭く暗い、タバコやアルコールの臭いが蔓延しているような空間を想像したが、実際の店内は明るく清潔感のある空間がそこには広がっていた。

そして所狭しと並べられている釣り具の数々…。黄色いお店という言葉だけで変なイメージを持ってしまったが、実際は釣り具屋であったのだ。

なるほど、例の症状が釣り人にしか見られないというのも頷ける。確かにこの日も多くの釣り人が、店内にて買い物を楽しんでいた。

調査開始

釣り人が集まる店…ゆえに私も釣り具を買いに来た客として振舞わなければなるまい。

私は何も分らぬまま、店内奥にある中古ルアーと書かれた売り場に向かった。

売り場には私以外にも3人ほどの客がいた。ルアーが入った袋を、ものすごい速さで見ている。その手つきたるや、狂気すら感じる。一心不乱にあらゆる棚をチェックしているではないか!

そうか、これだな…例の症状というのは。

だがもう一人の客はどうだ?

うーん、こちらの客はゆっくりと手にとっては眺めるだけだ…。しかも、戻した。どうやら違ったらしい。

考えても仕方があるまい、私もとりあえず他の客のようにルアーを探すふりをしながら、様子を見ることにしよう。

にしても、すごい量だな…。

TBミュージックチョイス

ルアーと呼ばれるものは、似ているような形だがそれぞれに個性があり、確かに見ているだけでもおもしろい。色合いも豊かで、飽きそうにない。

そうか、これだな?中毒性のあるモノとは。

だがしかし、分からないことがある。症状を発症した多くの言葉を思い出すと「耳から離れない」「また聞きたくなる」とそれが音か何かであると思われる。

しかし、このルアーの見比べは音というより目で楽しんでいるものだ。ルアーを振ってみると音もするが…これに中毒性があるとは…ん?こっちの音はちょっと高いぞ?こっちは低いな。

ワカラナイ…。

その時、店内BGMから「タックルベリー、ミュージックチョイス」というアナウンスが聞こえた。

そして…

「かんな、かんな、橋本かんな♪

かんな、かんな、橋本かんな♪」

ん!?なんだこの曲は…?

私は思わずルアーを探す手を止めてしまった。私の両手に注がれていたすべての集中力は、いまや全て私の両耳に注がれている。

なんだ、このやる気のない、だが聴ける声は…

そうだ、橋本かんなは千年に一度の逸材と言われているのだ。

そう、誰もが成れるわけではないんだ。

私は摩擦レス~のCMが好きだ。

は~しも~とかんなになりたい

は~しも~と

かんな!かんな!(心の声)

は~しも~とかんなになりたい

はしもとかんなになれませ~ん

なれないのかい!!(心の声)

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ハッ!!?

まさか、これが、一部の釣り人たちの言っていた…。

滋賀県公認の非公認ゆるキャラ

ダメだ…。

この調査報告書を書いている今でも、あの曲が耳から…いや脳内から離れない。

たった一度、たった一度だけだったのに。こんなにも依存度があるとは思わなかった。

そして私は知りたくなった。

誰がこの曲を作ったのかを。どうして黄色いお店で流さなければいけなかったのかを。

どうやらこの曲は琵琶湖公認の非公認ゆるキャラ「びわ湖くん」が歌っているようだ。
(公認の非公認って結局どっちなんだ)

手が…あるよね?

なんだこれは…。私は貴様なんぞが歌う、あの曲に支配されてしまったというのか。情けない。

しかし、ココロは嘘をつけない。

気が付くと私は動画サイトで「橋本環奈になりたい」と検索していた。

ん!?

女性がたくさん・・・びわ湖くんは踊ってるだけじゃないか!?

びわ湖だから、釣りということか?だから釣具店で流しているのだろうか。

にしてもこの曲を流そうと決めた黄色いお店の、そのセンスと覚悟である。

きっとこの店で働く店員さんたちは、この曲を延々と聞き続けることになるのだろう…。

この曲を聞き続けてしまえば、朝から晩まであのメロディが、歌詞が、声が脳内を無限ループしていると思うと…。

だが一方で、気になってしまった人にとっては、もう一度聞きたくなる曲にもなり得る。

黄色いお店のギリギリのラインを攻めた選択、ということなのかもしれない。

また来てしまった

気が付くと私はまたこの曲に導かれるように、気づけば店内にいた。

今日もあのメロディが聞こえてくる。私は「またか…」という表情をしてみせたが、心の中では「これ、もう、なんなんだよぅ♡」と喜んでいた自分を否定しない。

ちなみにこの「橋本環奈になりたい」30分に一度流れている。

曲を聞いた回数から、店内にどれくらい居たのかが分かるので参考にしてほしい。

調査終了

以上が、私の調査報告である。

このびわ湖くんの「橋本環奈になりたい」は2021年5月末まで、黄色いお店の店内BGMとして流れるそうだ。

6月から流される曲にとって、これほど高いハードルはあるまい。おそらく、黄色いお店史上一番に話題になった曲だと推察されるからである。(異論は認める)

私が調査終了に合わせて最後に伝えたいのは、この曲が短い期間ではあったが、確かに私たちの脳裏に焼き付いて離れなかった事実があったということだ。

もしかしたら一年後、いや半年後にはこの曲がなかったかのような日常に戻り、釣り人たちは黄色いお店の中古コーナーを漁っているかもしれない。

私はこの曲があったということを忘れぬよう、ここに記しておくことにする。

TBミュージックチョイスはおもしろい

追記だが、このような記事もあったようだ。

合わせて読んでみることをおススメする。

タックルベリー Music Choiceフリークにはたまらない、久しぶりの気になる1曲。

2020-10-26



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