かつて私のフロッグロッドのポジションであった【ZODIAS 160MH-2】。
しかし、現代フロッグロッドのベンチマークと言われるワイルドサイド65MHを使ってみたところ、リールとのトータルバランスなどを考慮した結果から、160MH-2はその座を奪われることになってしまいました。
6フィートジャストは現代ではかなりショートなレングスのロッドでしょう。ゆえに”このロッドに汎用性なんてあるのか?”と私の中での存在意義が危ぶまれかけたところだったのですが…ある場面において、他にも勝る有用性があることを教えてもらい、それをここ最近実践していました。
ZODIAS 160MH-2はまだ終わらない。
172Hと対極に位置する
話は今年の夏に遡ります。ちょうど何気なしに7.2フィートレングスのロッドについて書いたところ、「その良さが伝わってこないぞ!」とお尻を叩かれてその後に書いたのが↓の記事でした。
このお尻を叩いた人こそ、昨年の千代田野郎の年間優勝者であるテルさんなんですが、LINEでやり取りをしている中で「7.2フィートのレングスが必要なのはフットボールジグ専用のロッドが短い理由の逆だよ」と言われ、「???」となりました。
そして7.2フィートの記事を書いているにも関わらず、頭の中は短いロッドのことばかりでいっぱいになっていたというわけです。笑
ちなみにレングスの差はおよそ35cmの差があります。それだけあればロッド使い方に違いが出ることは想像できるのですが、短さが活きるということは出番を失った160MH-2にとっては再起のチャンスになります。
そして、それはフィールドで使ってみるとはっきりと分かりました。
ダウンヒルを転がす
ところで、この記事を読んでくださっている方はダウンヒルをなぞるようにリグを引くという動作が出来るでしょうか?
ちなみに私はこれが超絶苦手です。汗
以前、青木大介プロの著書である『バス釣りがある日突然上手くなる』を読んだ時、その1節に”ダウンヒルをズル引きできるようになる”ことが釣果アップにつながると書いてありました。
そんなこと簡単じゃないの?と実際にやってみると、これがなかなか難しくて…。
リグのウェイトを上げればやりやすくはなるものの、私の感覚ではボトムをなぞれている感覚はなく、すぐに手前にリグがきてしまうことが多かったです。結果上手くできないことで釣れる気も起きず、このテクニックに関しては未収得と言わざるを得ませんでした。
(ちなみに青木プロは1g以下のスモラバをダウンヒルで引いてくるようで。ここまでくると私にとってはもはや宇宙です。笑)
あの悩みはなんだったのか
ところが、その悩みは一瞬にして解決します。【ZODIAS 160MH-2】にフットボール3/8oz+クリーチャーホッグの組み合わせで、岬をダウンヒルで引いてくると…
「あれ?しっかりとボトムのズル引きが出来てないか?」と1投目でその違いを感じることに。
これまでは6.6フィート以上のロッドで行っていた動作を、同じように6.0フィートでやっただけなのにその違いは歴然でした。
とにかくジグをあまり浮かせずに引いてこれるんです。ジグの動きを、まるで自分の指でなぞっているかのようにダイレクトに操作しているように感じられるんです。
ウソみたいな話ですが、これまでこの動作が苦手だった私がボート上で「えっ!?」と声をあげてしまったくらい、それは衝撃的でした。笑
何度も練習しては納得いかず、ストレスすら感じることだったのに、あの悩みはなんだったのか…と思わざるを得ませんでした。
どうしてロッドの長さでここまで動作に違いが生まれるのか…分かる人にはものすごく簡単なことかもしれないんですけど。汗
あんまり数学とかが好きじゃない私のざっくりしたイメージはこんな感じ↓
これは平らな面を引いていたり、足場の高さなども考慮していないので、誤差は大いにあると思うんですけども…10時から12時の角度(およそ30度)にロッドを引くとショートロッドの方が移動距離を抑えられていることになります。
これをダウンヒルに当てはめて考えると、移動距離分はイコールリグが浮く距離になると思われます。だからロングロッドの方がリグを浮きやすくさせてしまうということが、この図で何となくイメージできました。
ちなみにこの図は感覚だけで納得しそうな自分に向けて作ったものなので、あんまり細かいことはツッコまないでください。笑
でも図にしてみると納得できる部分はありますね。
キャリラバスティック
フットボールジグといえば、名作であるキャリラバを思い浮かべる人もいると思います。
そのキャリラバの名を冠したロッド、キャリラバスティックというロッドがあったそうなのですが(今はACES510CMJがその位置のロッドになるのか?)、そのレングスが6フィート以下なんですよね。
ZODIAS 160MH-2よりもさらに短いというわけです。もうこれはフットボールにはショートロッドって言ってるようなものじゃないですか!
もちろん現代技術で短さを素材などでカバーできるのかもしれません。なのでフットボールジグ向けと言いつつも、6.0フィート以下に振り切るモデルはそこまでないようです。
ですがこの往年のモデルのレングスに、フットボールジグ専用ロッドの大事な要素があるように思うんですよね~。
復活の160MH-2
というわけで、私の中で一度存在意義を失いかけた160MH-2ですが、フットボールジグ専用ロッドとして新たな道を拓くことが出来ました。
この専用感たるや、かつてのフロッグロッドとしての役割よりもイキイキとしているように感じています。笑
ZODIASにこだわる必要はないと思うのですが、ダウンヒルの釣りに苦手意識がある方は一度手持ちの短めのロッドで試してみると思わぬ発見をするかもしれません。というか、すぐに違いを感じられるのではないでしょうか。
あ、ZODIASなら手頃に追加できますけどね。そういう部分でいえばZODIASは本当に優秀だと思います。笑
そしてここまで書いてきましたが、私はまだダウンヒルでの釣果はありません←え。
ですがダウンヒルで引いてきてから→ジグストでのキャッチが最近増えました。
これってやっぱりちゃんとダウンヒルを引いてきてこられているからかなのかな?(そう思わせて!)
だとしたら、やっぱりロッド効果はあると言えそうです( *´艸`)
それでは!
Thank you for reading!!
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